本年度は3回の「説明会」を行います.第1回目は2018年10月30日(火),第2回目は2018年11月6日(火),第3回目は2018年11月13日(火)で,それぞれ5時間目(4時間目の「人工知能論」の授業終了後)に100号館「211教室」で「説明会」を開催します.いずれかの回に出席してください.どちらの説明会も同じ内容です.
また,「研究室訪問期間【10月26日(金)~11月23日(金)】」を設けます.研究室訪問では30分程度の個別面接を行います.研究室訪問を希望する人は,事前に電子メール(matsui-t #at# waseda.jp: #at#を@に変えてください)で「必ず」日程調整を行ってください.研究室訪問を推奨します.
二次登録以降の研究室訪問については,松居研究室のWebサイトにて連絡します(こちら:アクセスできない場合はこちら).
通信制(eスクール)のカリキュラムは通学制のそれとは若干異なります.詳細につきましては(既に公開済みの)「教員紹介資料」をご参照ください.特に,以下の点をご注意ください.
専門ゼミIでは,研究を行うために必要な分析ツール,実験機材の使い方を習得するとともに,書籍,学術論文の輪講を通して研究室のキーワード(「感性」,「暗黙知」,「人工知能」,「Human Agent/Robot Interaction」,「人工知能の学習・教育応用」等)に関する基本的な知識の獲得を目指します.原則として1週間に1回3時間程度のゼミ形式で行います.全てのゼミに出席し,研究室の一員であることの自覚をもっていただくことが大切です.専門ゼミIIに入る前にゼミ合宿を行います.ここで卒業研究のテーマのプロポーザルの作成とプレゼンテーション行います.そのために夏休み中に卒業研究のテーマをいろいろ検討してきていただきます.
専門ゼミIIから卒業研究に着手していただきます.テーマは下の項目を参考にして下さい.ゼミも毎週1回3時間程度行いますが,そこでは研究の進捗状況を報告していただきます.それ以外の時間にもオフィスアワーを設けますので,個別の研究Meetingを積極的に計画して下さい.専門ゼミIIの成果として「ミニ卒業論文(ゼミ論)」を作成していただきます.内容は卒業研究の中間段階での成果報告になります.専門ゼミIIの間に勉強したこと,調査したこと,予備実験の実施と分析,システムのプロトタイプの作成などいろいろ考えられます.
(指定科目・推奨科目とゼミ内容との関係)「人工知能論」,「人間計測・人間情報モデリング」,「人間計測・人間情報モデリング研究法」は本ゼミで研究を進める上での基本的な知識や方法論を習得する上で重要です,また,本ゼミでは「データ(実験,生体計測,アンケート等)に基づいた研究」が中心的な方法論になります.したがって,「多変量解析」も関連の深い科目です(指定科目).さらに,「人間の”心”」を研究テーマにしますから,「心理学概論」,「情報学」,「実験心理学研究法」,「ヒューマンコンピュータインタラクション(旧:ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)」,「言語情報科学」,「認知心理学」,「感覚情報工学」,「メディア論」,「デザイン論」,「脳の人間科学」も関連した科目ですので,受講をお勧めします(推奨科目).
授業時間外の活動として以下のものを予定しています.(1)集中ゼミ:8月中の連続する3日間(10:00~18:00)であるテーマ(論文購読,小実験など)を設定して集中的にゼミを行います.(2)ゼミ合宿:9月中に3泊4日でゼミ合宿を行います(場所は東京近郊です).(1)(2)ともに具体的な日時についてはみなさんと相談して決定します.
テーマごとにグループ(メディア,学習・教育支援,スキルサイエンス,インタラクション,脳科学)に分かれて,グループMeetingを中心に研究を進めていただきます(グループは毎年変わります).
研究方法論,対象領域の設定に強い制約はありませんが,研究室のキーワード(「感性」,「暗黙知」,「人工知能」,「Human Agent/Robot Interaction」,「学習・教育支援」,「脳科学」等)に関係したテーマであることは重要です.
無理のないテーマを設定して,「とにかく自分の手で最後までやり遂げること!」が重要です.楽しくてワクワクするようなテーマを見つけてください.以下は卒業研究のテーマの例です.(1)人間の「感性」に応じてコンピュータに音楽を編曲させるシステムの開発(音楽情報処理),(2)エージェント(疑似人間)やロボットと人間とのインタラクションに関する研究,(3)何気ない操作(マウスやキーボード)からの人間の心理的な状態の推定方法に関する研究,(4)人間が日常生活に関わること(いろいろあります)の数理モデルとシミュレーション,(5)人間の感じる「調和感」の生成メカニズムに関する研究,(6)人間の否定的感情生成の脳内情報処理モデルの構築,(7)(うまい)授業,スポーツ,芸術,朗読,デザイン等におけるスキルの表現,共有,伝承に関する研究(スキルサイエンス),(8)学習者の「やる気」や「モチベーション」を維持するためのe-learningシステムや教材開発,(9)人間の生命現象や「心」の記述と計算モデル(オントロジー),(10)コンピュータ上の画像や音楽と人間の感覚(視覚,触覚,嗅覚)との関係についての実験的検討,(11)遺伝的アルゴリズムを用いた株価予測,(12)ニューラルネットワークを用いた人工感性の構築 など.その他は説明会や研究室訪問時に紹介します.
指定科目,推奨科目については上記(専門ゼミのテーマ・指導方針)を参考にして下さい.
授業時間外の活動としては「専門ゼミのテーマ・指導方針」に記した(1)集中ゼミ,(2)ゼミ合宿に加えて,(3)卒業研究中間発表会を開催します.時期的には10月初旬に菊池英明先生の研究室と合同で開催します.特に,(3)は全員必修です.
感性メディア研究 |
ニューラルネットワークを用いた多色配色における調和感の生成メカニズムに関する研究 デフォルメを段階付けされた擬人化エージェントに対する印象評価 コミュニケーションメディアとしての視覚情報と触覚情報の最適な組み合わせに関する印象評価 旋律と和音進行の組み合わせに起因する印象変化の分析 |
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スキル・暗黙知研究 |
運動スキルの習得プロセスの分析とその指導法への運用の研究 クラシックバレエにおける「間」に関する定量的分析 書道の運筆に着目した感情表出手法の抽出 そろばん訓練における熟達かと認知能力の関係に関する考察 |
知的インターフェース |
e-learningにおける学習時の潜在的な意識変化の抽出 視線情報を用いた多肢選択問題における学習者の迷いのモデル化 ニューラルネットワークを用いた色彩調和感判定システムの検討 遺伝的アルゴリズムを用いたコード進行の自動生成システムの構築 |
知能・生命の計算モデル |
アポトーシスに関するシグナル伝達オントロジーの構築 逐次分析に着目した脳型意思決定システムの構築 ブログ情報を利用した為替の値動き予測とトレーダーの意思決定支援 遺伝・文化共進化説に基づく環境と進化の関係に関する数理モデルの構築 |